D&I実践!デンマーク留学 / こいしももか

トビタテ留学JAPAN15期生としてダイバーシティー&インクルージョンを学ぶ留学しています。

100:別れのとき

ここへ来て5か月で一緒に学ぶ仲間がいなくなるのは2回目。お別れの祭壇には、ハンスとの写真やメッセージがたくさん。生きていること、いつかはみんな死んでしまうこと、自分はどう生きたいのかみんな深く考えます。
また、知的障害があるメンバーは仲間の死がはっきり言わないと理解しづらいので、今回も分かりやすい言葉でもう彼に会えない事を説明します。健常者だけだとこのなんともつらいお知らせをわざわざ「死んだんだよ」「もう会えないんだよ」「お別れを言おうね」など直接的な言葉で伝えることはないので、それを聞いて目の前でストレートに泣いたり、叫んだりする彼らの姿を見ると私もまたツライ気持ちになるので嫌だと思っていました。
ただ、祭壇の前でハンスを懐かしむときに、私を救ってくれるのもストレートな彼らの言葉でした。「ハンスは天井から見てるよ」わかりやすい言葉(デンマーク語)で大丈夫と言われると、ぐちゃぐちゃな悲しみがシンプルに浄化されるような気持ちになります。