D&I実践!デンマーク留学 / こいしももか

トビタテ留学JAPAN15期生としてダイバーシティー&インクルージョンを学ぶ留学しています。

111:パーソナルアシスタント制度とは 補足1

111:パーソナルアシスタント制度とは 補足1

108の記事でほんの少しご紹介したパーソナルアシスタント制度は、障がい者が自分で介助者(ヘルパー)を選び雇用できる制度ですが、この制度を利用するためには2つの条件(3つ目と4つ目も大前提として大事)があります。
 1)雇用主(=事業主)として経済的な経営管理と人事管理ができるもの。
 2)教育・就労・ボランティア活動など、何らかの社会的な活動を行っていること。
<3)常に介助者が必要なほど重度な障がいがあること>
<4)18歳以上、67歳未満>
なかなか厳しい条件なのでデンマークでこの制度を利用している人は少ないそうです。(2008年は全国で1200人)
一方、ノルウェースウェーデンでは、このような条件がないために、知的に障害があってもパーソナルアシスタント制度を利用することができるそうです。(経済的管理や人事採用・解雇などの雇用主 / 事業主業務は家族や専門家に委託可能)
2009年にデンマークでもノルウェースウェーデンと同等の制度になるように改正が行われたということらしいので、2023年現在はもっと利用者が増えているはず。現状調査は日本語で追えそうな資料が見つけきれなかったので、また引き続き探してみます!
じゃー日本はこういう制度はあるのかな?続きはまた今度。

91の記事の元エグモント教師の片岡豊さん「デンマークにおける障害者の「自立」の考え方−政治と倫理」より https://www.ipss.go.jp/syoushika/bunken/sakuin/kaigai/166.htm ← ここからダウンロードできます