まず、デンマークにおいてもこれほど障がい者が何にでもチャレンジできる環境が整っている場所はないので、「色んなことにチャレンジできる環境」を求めて障がいを持った人がエグモントに来るのだと思います(障がい者の入学は待ちがある程とても人気)。ここには、障がいに偏見を持つような学生や先生はいないので、いい仲間と共に共同生活をしながら、視野を広げたり、経験を増やすことができます。
その経験を通して、「良い人生」を得るための能力を養うことが学びなのではないかと最近思ってきました。「良い人生」のために必要な能力は、
1) 自分の責任の下に自分で選択できること(自立への必須条件)
2) 自分が持っている能力でできる役割を見つけること(良い人生の必須条件)
はなは日本では機会すらなかった1)を。
さゆりは1)も2)も日本でできてたと思うけど、デンマーク式(エグモント式)を体験したと思います。エグモントも、広い意味でデンマーク社会も、共同生活なので、自分のことだけではなく、チームのみんなの特徴も掴んで、選択をしたり、自分の役割をみつけなければないけません。独りよがりではなく、オープンマインドなコミュニケーション(調整力)が求められるところが難しいです。
35の記事でも書いたように、介助をする方もされる方も平等ということについて、考えていたけど、はなやさゆりを見ていて、介助される方も私たちを気づかったり、私たちのことを知ろうとしていてくれるところが平等だ!と感じています。
ここまで書いてみて、障がい者だけではなく、私たちも同じことを学んでいるんだと分かりました。エグモントだけではなく、デンマークのフォルケホイスコーレが「人生の学校」と呼ばれる理由はこういうことなのかも知れません。